シロアリ駆除剤の人体への影響は?赤ちゃんへの健康被害とは
公開日:2024/03/15 最終更新日:2023/09/27
シロアリは家屋の構造材や家具などに被害を与える害虫です。シロアリ駆除剤は、シロアリの侵入を防ぐために床下や壁などに散布しますが、その成分には人体に悪影響を及ぼす可能性があります。この記事では、シロアリ駆除剤の人体への影響と、そのリスクを下げる方法について紹介します。
シロアリ駆除剤の人体への健康被害
シロアリ駆除剤にはさまざまな種類がありますが、その中でも特に人体への影響が大きい駆除剤があります。人体への影響が大きい駆除剤は、ピレスロイド系、カーバメート系、フェニルピラゾール系、フェニルピロール系です。
これらの薬剤は、高い殺虫効果を持ちますが、同時に神経系や呼吸器系に刺激を与える可能性があります。人体への影響は個人差がありますが、一般的には蕁麻疹、頭痛、めまい、嘔吐、食欲不振といった症状が起こると言われています。
赤ちゃんや妊婦さんは影響を受けやすい
赤ちゃんや妊婦さんは、人体への影響が大きい薬剤には特に注意が必要です。赤ちゃんは免疫力が低く、薬剤の成分を吸収しやすいため、症状が重くなる可能性が高いです。喘息やアレルギーを発症したり、脳の発達に悪影響を及ぼしたりする恐れもあります。
妊婦さんも同様に身体がデリケートな状態であり、薬剤の刺激によって胎児に影響が出る可能性があります。流産や早産、先天異常などの危険性も否定できません。
シロアリ駆除剤の健康リスクを下げる方法
シロアリ駆除剤の人体への影響を抑えるには、以下のような方法が有効です。
作業場所から遠い部屋で過ごす
作業場所から遠い部屋で過ごせば、薬剤の成分を吸い込む量を減らせます。こと。シロアリ駆除の作業は、ほとんどが床下で行われますので、二階や別の建物で過ごすのがおすすめです。作業中はもちろん、作業後もしばらくは作業場所に近づかないようにしましょう。
換気をこまめにする
換気をこまめにすると、空気中に含まれる薬剤の成分を排出できます。薬剤の匂いは、人体に刺激を与えるだけでなく、気分も悪くさせる可能性があります。作業中は窓やドアを開けて空気の入れ替えを行いましょう。作業後も1週間程度は換気をしましょう。
口に入れるものに注意する
口に入れるものに注意することで、薬剤の成分を体内に取り込むリスクを低減できます。赤ちゃんはなんでも口に入れてしまう傾向がありますので、よく使うおもちゃや食器などは薬剤が付着しないように保管しましょう。
また、部屋に出ている物も除菌シートで拭くと効果的です。食事やおやつの時間は、換気をしながら行うようにしましょう。
仮住まいを作る
仮住まいを作ると、薬剤の影響から完全に離れられます。実家やホテルなど、一時的に住む場所を確保できれば、それが最も安全な方法です。特に赤ちゃんや妊婦さんがいる場合は、仮住まいを検討してみることをおすすめします。
施工後も匂いや成分が残っている可能性がるので、仮住まいを作れる期間は長ければ長いほど良いです。
自分でシロアリ駆除すれば安全?
シロアリ駆除の薬剤に不安を感じる人は、自分でシロアリ駆除をしようと考えるかもしれません。しかし、自分でシロアリ駆除をする場合は、以下のような注意点があります。
薬剤の選び方や使い方に注意する
自分でシロアリ駆除をする場合は、薬剤の選び方や使い方に注意する必要があります。市販されているシロアリ駆除剤は、プロが使うものよりも弱いものが多いですが、それでも人体への影響は無視できません。
薬剤の成分や特徴をよく調べて、自分や家族に合ったものを選びましょう。また、薬剤の使い方も正しく行わなければ効果が出なかったり逆効果になったりします。薬剤の説明書や注意書きをよく読んで、適切な量や方法で使用しましょう。また、作業中は必ずマスクや手袋の保護具を着用しましょう。
作業前後の対策をしっかり行う
自分でシロアリ駆除をする場合は、作業前後の対策もしっかり行う必要があります。作業前は、床下に入るための点検口を開けるなど、作業場所を確保しましょう。作業後は、薬剤の残りやシロアリの死骸を清掃し、換気や除菌の対策も忘れずに行いましょう。
効果や安全性を確認する
自分でシロアリ駆除をする場合は、効果や安全性を確認する必要があります。市販のシロアリ駆除剤は、プロが使うものよりも効果が低い場合があります。また、自分で作業することで、薬剤の散布が不均等になったり、シロアリの巣が見逃されたりする可能性もあります。そ
のため、定期的に点検や駆除を行っているプロの業者に依頼する方が良いでしょう。プロの業者は、シロアリの状況や被害範囲を正確に把握し、最適な薬剤や方法で駆除を行ってくれます。また、プロの業者は、健康や環境に配慮した安全性の高い薬剤を使用しています。さらに、保証期間やアフターサービスも充実しています。
まとめ
シロアリ駆除剤は、シロアリによる被害を防ぐために必要ですが、人体にも影響を与える可能性があります。特に赤ちゃんや妊婦さんは、薬剤の刺激に敏感ですので注意が必要です。
シロアリ駆除剤の人体への影響を抑えるためには、作業場所から遠ざかる、換気や除菌をする、口に入れるものに気をつける、仮住まいを作るなどの方法が有効です。自分でシロアリ駆除をする場合は、薬剤の選び方や使い方に注意することが大切ですが、効果や安全性を確実にするためにはプロの業者に依頼した方が良いでしょう。