シロアリ駆除に火災保険は適用される?知っておくべきポイントを解説

公開日:2023/06/15  最終更新日:2023/05/10

大事な家を守るのにはいろいろな保険があります。火災保険や地震保険、家財保険などで万が一のときに補償があれば安心できるでしょう。では家がシロアリの被害に合ってしまい、駆除を行う場合は火災保険でカバーできるのでしょうか?今回はシロアリの被害に火災保険がおりるのか解説します。

シロアリ駆除にかかる費用は火災保険でカバーできる?

シロアリ被害はどんな家にも降りかかってくる自然災害のようなものです。被害が大きくならないうちに対処しましょう。家にかけられる保険といえば火災保険がメジャーです。ではシロアリ駆除に火災保険は利用できるのでしょうか?

基本的には火災保険ではシロアリ被害には対処できない

火災保険な名前の通り火事のような災害や事故といったものに対する保険になっているためシロアリの被害には基本的には利用できません。また木の素材でできた家具が食べられてしまったという場合も家財保険の対象にはなりません。火災保険は火事、落雷、風災、水災などが対象です。また入っている保険の内容によって補償内容は異なるので確認しておきましょう。

火災保険でシロアリ駆除費用を賄えるケースもある

火災保険からシロアリ駆除費用は基本的に出ませんが、自然災害を受けた結果シロアリの被害が発生した場合はその自然災害に対して保険が適用される可能性があります。

・台風で雨漏りが発生した

台風で雨漏りが発生してしまい、シロアリの被害を受けてしまったという場合は風災、水災といった自然災害が原因なので自然災害の被害に対しての補償がされることになるでしょう。

・地震や台風で水漏れが発生した

地震や台風で家がゆがんでしまったり水道管が壊れてしまったりすると家の見えないところで水漏れが発生、進行してしまうことがあります。日本は木造建築の家が多く、木材が湿気にさらされてしまうとシロアリの住処になってしまうことも。この場合も自然災害が原因なので火災保険の補償が受けられるでしょう。

・雪で家屋が破損してしまった

雪が多く降る地域では雪が積もりすぎて家の屋根が壊れてしまうこともあります。屋根が破損したままだと屋根の下地部分が雪にさらされて水分を含んでしまいます。積雪による被害は火災保険が降りるため保険金を屋根の修繕費用にあてられます。もし屋根がシロアリの被害を受けていたら駆除も行いましょう。

シロアリ駆除に火災保険を利用するための申請手続きの流れとポイント

シロアリ駆除に火災保険を利用するには申請手続きと補償条件を確認しておく必要があります。流れと大事なポイントについてまとめました。

火災保険を利用する流れ

まずは被害をうけた部分を自分で確認しておきましょう。その後保険会社に連絡を行います。修理業者を手配し被害状況を見てもらい修繕の見積もりを出してもらいます。保険を利用するにはさまざまな書類の提出が必要になるので保険会社に確認しましょう。

保険の申請をサポートしてくれるサポート業者もいるため、不安であればサポート業者の助けを借りるとスムーズに保険の手続きが行えます。書類を保険会社に送付し、申請が通るのを待ちます。申請した際に写真や書類での申請が認められない場合は保険会社から鑑定人という調査員が派遣され、被害状況を直接調査することがあります。申請が通れば口座に保険金が入金されます。

客観的な証拠が必要だが難しい

自然災害が原因でシロアリが発生したという客観的な証拠があれば火災保険の対象となる可能性があります。しかし火災保険は災害発生から3年以内でなければ補償されないため、災害からしばらくたって被害が出ても時間差があるため補償外、もしくは補償が難しいことが多いです。

しかし火災保険から得られる給付金は使い道が決められていません。そのため自然災害の被害が認められ給付金を受け取った場合、自然災害の被害に合った部分を安く修理しつつ、残りのお金をシロアリ駆除費用にあてることはできます。

シロアリ駆除にかかる費用を少しでも抑える方法

シロアリ駆除は被害が大きいと費用がかかります。火災保険の適用は難しいケースが多く、自然災害が原因で補償された給付金を活用しても駆除費用すべてをまかなうのは難しいでしょう。シロアリ駆除費用やシロアリ被害を受けた部分の修繕費用は所得税の雑損控除の対象となっており、確定申告を行えば所得税が控除されることになるので費用を抑えることができます。

そのほか、自治体の補助がないか確認する、シロアリ被害を対象とする保険がないかチェックしておくとよいでしょう。木造の家、湿気がたまりやすい家など、シロアリが好みそうな家に住んでいる方はとくにしっかり確認しておきましょう。被害が拡大すると費用もかさんでいくため、シロアリに対しては早めに対処することが肝心です。

まとめ

シロアリの被害を受けると木材が腐ったり傷んだりしてしまいます。気がつかないまま放置していると家の下で大きな被害が発生しているという可能性も。定期的に被害がないか業者にチェックしてもらうことで被害拡大を防ぐ、被害が発生したらすぐに対応するといったことが必要になります。

火災保険は一般的にはシロアリの被害には保険がおりませんが、台風や地震などの自然災害のせいでシロアリが発生した場合は、自然災害に対しての補償がおりるため、その給付金をシロアリ駆除にあてることができます。また確定申告を行うと所得税が控除されるので費用を抑えることができます。

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