シロアリ駆除を自分で行うことは可能?注意すべきポイントを解説

公開日:2023/08/01  最終更新日:2023/06/16

大切な住居の強度や寿命を弱らせてしまうシロアリ。シロアリを見かけたら、早めに駆除したいところです。そのため、自分で駆除を考える方も少なくありません。自分で駆除する場合は、根気が必要です。また1歩間違えると、イタチごっこが繰り返される場合もあります。この記事では、自分でシロアリ駆除をする際のポイント・リスクを紹介します。

自分でシロアリ駆除を行う方法とは

自分でシロアリ駆除する際は、汚れてもいい服装にしましょう。できれば、厚みのある作業着がおすすめです。また、安全確保のために、防毒マスク・ゴーグル・手袋・懐中電灯なども用意しておくと安心です

住宅の被害を確認

シロアリは湿った木材を好みます。そのため、湿気の多い浴室や洗面台、トイレ、キッチンなどは、シロアリによる被害が多く報告されています。

これらの床が柔らかくなっている、シロアリの羽アリを見かけたなどした場合は、シロアリが床下にいる可能性が高いと判断できるでしょう。

とはいえ、シロアリは壁などに巣を作ることもあり、そうした場合は見つけることが困難です。壁に巣を作っている可能性が考えられる場合は、専門業者に相談しましょう

まずは、床下にシロアリがとおる蟻道を確認します。蟻道を確認したら、蟻道に沿って薬剤を散布しましょう。

木部に薬剤を散布

湿気の多い浴室やトイレ、キッチン、玄関などを中心に、木部に向かって薬剤を散布します。被害が大きい場合は土台に穴を開けて、柱の内部に薬剤を入れていきます。

また、シロアリを全滅させる効果がある「ペイト剤」が含まれたエサを、住宅まわりに埋める方法もあります。なにも知らないシロアリはエサだと思い食べることで、巣を丸ごと全滅できるのです。

しかし、エサを巣に持ち帰って食べてから効果が発揮されるので、すぐにシロアリ駆除につながることはありません。

土壌部分は隅っこから薬剤を撒く

床下の基礎や土部分などの土壌については、隅っこから薬剤を撒きましょう。そうすることで、まんべんなく薬剤を散布できるので、シロアリの侵入を防ぐ効果が高まります。

ただし、お風呂場や玄関など、基礎部分の上にコンクリートが敷かれているところは、ドリルで穴を開けて薬剤を散布する必要があります

電動ドリルを使って穴を開けることはできるので、5箇所前後の穴を開けて薬剤を撒きましょう。

シロアリ駆除を自分で行う際に気を付けるべきリスク

自分でシロアリを駆除する際、気をつけておきたいリスクや注意点を解説します。

殺虫剤は使わない

シロアリを見つけたら、殺虫剤を使って駆除を考える方は多くいるでしょう。しかし、殺虫剤の使用は逆効果になるかもしれません。

シロアリは警戒心が強いため、別の場所に巣を作る可能性があります。被害は大きくなり、シロアリの駆除に時間もかかってしまうため、殺虫剤の使用は控えましょう。

シロアリを見つけたときは殺虫剤ではなく、掃除機で吸い込んでください。シロアリは衝撃に弱いため、吸い込まれるだけで駆除できます。

完全に駆除できないことがある

無事に駆除を完了したと思っても、一部の巣しか駆除できていないことがあります。せっかく駆除しても、シロアリによる被害は変わらず、再び駆除をしなければいけないかもしれません。

駆除の完了には1か月以上かかる

家全体の床下に薬剤を撒いていくため、はじめて自分で駆除する場合は1か月以上かかると考えておきましょう。

また、床下に入って薬剤を散布していくことは、体力勝負なところがあります。途中で心が折れてしまうかもしれませんが、シロアリ駆除には根気が必要です。挫折することなく続けられるように、作業前に駆除のスケジュールを決めておきましょう。

薬剤による体調不良

防毒マスクなどをせずに薬剤を散布した場合、薬剤を吸い込んで、体調を崩す恐れがあります

自分で駆除する際は、必ずマスクを装着して鼻と口元を守りましょう。

シロアリ駆除を自分でするか、プロに頼むか、選択するポイント

自分でシロアリ駆除する場合、どうしても時間がかかってしまうため挫折しがちです。1日でも早く確実にシロアリを駆除したいのなら、プロに依頼することをおすすめします

シロアリ駆除の知識が豊富なプロであれば、効率的に駆除作業を進めるので、1日で完了します。また、ホームセンターなどに流通していない、業者向けの機材を使って駆除を行うため、薬剤の散布範囲が格段に違います

自分で駆除するよりも費用は高くなりますが、確実にシロアリを全滅できます。また、アフターフォローが充実している業者もあり、駆除依頼後に困りごとがあったら、気軽に相談できる環境も整えられているので、安心して任せられるでしょう。

まとめ

シロアリを自分で駆除するには、作業着やマスク、電動ドリル、薬剤など多くのアイテムを揃える必要があります。また、床下に入る経験はほとんどないことから、狭い床下での作業に疲れを感じやすくなることも自分で駆除するデメリットといえるでしょう。コストはかかりますが、プロの業者に頼む方が確実にシロアリを根絶できます。広島には多くのシロアリ駆除の専門業者がいます。自分でシロアリを完全に駆除することは難しいため、住宅や敷地でシロアリを見かけたら早めにプロに相談しましょう。

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