シロアリを見分ける方法とは?自分でもできる簡単な判断ポイントを解説

公開日:2023/08/01  最終更新日:2023/06/16

「シロアリが発生しているかどうか分からない」「黒い羽の付いた虫がいるけどコレって何の虫?」などの疑問をお持ちではないでしょうか。本記事では、そのような方に向けてシロアリの見分け方やシロアリが生息しているか調べる方法を解説します。記事後半ではシロアリの駆除方法についてもまとめているので参考にしてください。

シロアリかどうかわからない!種類や特徴を解説

シロアリとは一言で表すと、木材を食べる害虫です。シロアリには2種類あり、違いや特徴を解説します。ちなみにシロアリと一般的な黒アリは別の生物で、シロアリはゴキブリの仲間に分類されます。

ヤマトシロアリ

日本のシロアリ被害の多くは、ヤマトシロアリという種類のシロアリです。羽が生えると全体的に黒っぽくなり、体が黒褐色になります。暖かくなると活発になり、冬眠をしないという習性を持ちます。

イエシロアリ

イエシロアリは羽が乳白色で、体は黄褐色です。ヤマトシロアリとは、区別がつきやすいといえます。

特徴としては、一つの集団の規模が100万匹にもなることです。その規模はヤマトシロアリの10倍ともいわれています。最悪の場合、被害の規模が大きすぎて家の取り壊しが必要になることもあるので、放っておかないほうがよいでしょう。

シロアリ被害を見逃さないために知っておきたい見分け方のポイント

次はシロアリ被害を見逃さない方法を解説します。

壁・床・柱を押してみる

壁や床、柱を押して、不自然にゆがんだり、きしんだりしたらシロアリが発生している可能性があります。また壁や柱を叩いてみるのも効果的です。

シロアリが木材を食べていると音が違う場合があります

シロアリの被害に遭いやすい家の特徴

シロアリは湿った場所や温かい場所、日陰、空気の湿った場所などを好みます。シロアリ被害に遭いやすい家の傾向を説明します。

まずは、床下が低く、換気がされていない家は、シロアリが住み着きやすいです。また外壁にひび割れがあったり、家の周りでよく水を使ったりするなども、シロアリが住み着きやすい傾向にあります。

押し入れからカビのにおいがする、床下に雨漏りがあるなどは、シロアリが好む環境といえます。壁・床・柱が湿っていると、繁殖しやすくなるため、注意が必要です。

また、シロアリにかかわらず、床や壁が湿っていたり、外壁にヒビが入っていたりする場合には、住宅に欠陥がある場合もあるので、早めに業者に依頼するなどして対策する必要があるでしょう。

シロアリを見つけたときの対処法と注意点

シロアリを見つけたときは、早急な対応が必要です。ここでは、シロアリの駆除方法を解説します。

シロアリの駆除方法

シロアリの駆除には、平均して18万円程度の費用が必要になりますが、突然の出費としては痛い金額です。そこで考えるのが「自分でできないか」ということです。

ここでは自力でできるシロアリの駆除方法についてお伝えします。自力で行うと総額5万円程度で済むため、13万円もお得にシロアリを駆除できます

準備するもの

準備する物は、木材用と土用のそれぞれの薬剤、マスク、つなぎ、長靴、噴霧器の5点です。

木材用の薬剤は有機物質が少なく、防腐剤が含まれているもの、土用の薬剤はコンクリートに接しても分解されない「フィリピロール」という成分が含まれているものを選ぶとよいでしょう。

つなぎ、マスク、長靴は、床下に潜った際に肌が地面に触れないようにしたり、カビを吸い込んだりしないようにするために、必ず装備しましょう。

マスクは不織布のものではなく、ガスマスクを用意してください。

噴霧器は、薬剤を効率よく撒くために使用します。安い噴霧器を購入すると、強い薬剤が使用できない可能性があるので、店員に聞くなどして耐久性があるものを購入してください。

噴霧器で散布する

薬剤の使用法に関しては、購入した薬剤の説明書どおりに使用してください。噴霧器で散布する際のコツとしては、液体が滴り落ちるくらい、まんべんなく散布することです

一般的に薬剤は水に薄めて使用するため、使い切るつもりで散布するのがベストです。また、木材とコンクリートでは、別の薬剤を利用することも忘れないでください

プロが行っても5~6時間程度かかる作業ですから、素人が行うと一日作業になることは必然です。薬剤のにおいにも慣れていない人もいるかと思うため、適宜休憩を挟んで無理せず作業することが大切です。

業者に依頼する

ここまで自力でシロアリを駆除する方法をお伝えしましたが、とても労力のかかる作業です。

自力で行うのが難しいと感じた方は、プロの方にお任せした方が作業も丁寧ですし、失敗する可能性も低くなります。費用がかかってしまうのが痛手ですが、自力で行い、失敗する可能性を考えるとお任せしたほうがよいでしょう。

まとめ

今回はシロアリの見分け方と、シロアリがいるかどうかの判断方法、自力でシロアリを駆除する方法について解説しました。シロアリは家の木材を食べてしまうため、見つけた場合は放っておかず、すぐに駆除することが大切です。シロアリを見つけた場合には、時間、コスト、危険性などを踏まえて自力で作業を行うのか、専門業者に依頼するのか検討するとよいでしょう。

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