シロアリ駆除におすすめのベイト工法とは?効果的な施工の流れと注意点

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/06/16

シロアリ駆除にはさまざまな方法がありますが、とくに注目されているのがベイト工法です。ベイト工法は、シロアリが餌を食べることで駆除する方法で、低毒性で環境にも優しいため、最近では多くの人々に選ばれています。本記事では、ベイト工法について詳しく解説し、効果的な施工の流れや注意点についても紹介します。

シロアリ駆除の代表的なベイト工法とは

シロアリ駆除の代表的なベイト工法とは、餌剤(ベイト)を使用して、シロアリを駆除する方法です。

ベイト工法は、シロアリが活動する場所に設置した餌剤をシロアリが摂取し、巣に持ち帰って巣ごと駆除するため、殺虫剤を使用する場合に比べて環境への負荷が少なく、非常に効果的な駆除方法とされています

シロアリ駆除でベイト工法を使用することがおすすめの場合は、以下の3つのような状況です。殺虫剤を使用する場合に比べて環境への負荷が少なく、人体やペットに対する危険性も低いため、環境への配慮が求められる場所での駆除に適しています。

さらにベイト工法は、餌剤を摂取したシロアリが持ち帰り、巣全体に効果を発揮するため、駆除対象が巣全体である場合に有効です

ベイト工法は、シロアリが餌剤を摂取してから効果が現れるまでに時間がかかる場合があるため、駆除に時間がかかってもよい場合に適しています。

ベイト工法でシロアリ駆除するメリットとデメリット

この章では、ベイト工法を使用するメリットとデメリットについて、それぞれ3つずつ紹介しています。

メリット1:環境負荷が少ない

ベイト工法は、シロアリに対して殺虫剤を直接散布する方法に比べ、環境への負荷が少なく、人やペットに対しての危険性が低いです

メリット2:巣全体の駆除に効果がある

ベイト剤を摂取したシロアリが持ち帰り、餌を共有することで、巣全体に効果があるため、駆除効果が高いです。

メリット3:精度の高い駆除が可能

ベイト工法は、餌をシロアリが摂取するまで時間がかかるため、餌を設置する場所やタイミングを選ぶことが可能で、精度の高い駆除が可能です

デメリット1:効果が現れるまで時間がかかる

ここからは、デメリットについて紹介します。ベイト工法は、餌を摂取してから効果が現れるまで時間がかかるため、駆除効果がすぐに現れにくいです。

デメリット2:餌を受け入れないシロアリがいる場合がある

ベイト剤に対して、餌を受け入れないシロアリもいるため、効果が期待できない場合があります。

デメリット3:設置場所や量の調整が必要

ベイト剤の設置場所や量を調整する必要があり、調査や施工の精度が高いことが求められます

以上が、ベイト工法を使用するメリットとデメリットの例です。シロアリ駆除において、ベイト工法を使用する場合は、これらの点に留意し、適切な対策を講じる必要があります。

ベイト工法でシロアリ駆除をする前に知っておきたい注意点

この章では、ベイト工法でシロアリ駆除する際の、注意しなければならないポイントを3つ紹介します。

シロアリの種類を正確に把握する

1点目は、駆除対象の種類を正確に把握することです。ベイト剤は、シロアリの種類によって異なる効果を発揮します。

したがって、駆除対象のシロアリの種類を正確に把握し、それに適したベイト剤を使用することが必要です。

もし、間違ったベイト剤を使用してしまうと、効果が得られず、無駄な費用がかかる可能性があります

設置位置を適切に選ぶ

2点目は、ベイト剤の設置場所を適切に選ぶことです。ベイト剤は、シロアリが通りやすい場所に設置する必要があります。

しかし、場所を間違えてしまうと、シロアリがベイト剤に触れられず、効果が発揮されません。また、子どもやペットが触れる場所に設置してしまうと、健康被害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です

薬剤の量を調整する

3点目は、ベイト剤の量を適切に調整することです。ベイト剤の量を適切に調整しないと、効果が発揮されないだけでなく、シロアリがベイト剤を避けることがあるため、効果が低下する可能性があります

一般的に、多くのベイト剤を設置するほど、効果が高くなります。しかし、過剰な量を設置すると、環境に悪影響を及ぼすことがあるため、適切な量を設置することが重要です

以上のように、ベイト工法でシロアリ駆除をする前に、駆除対象の種類を正確に把握し、ベイト剤の設置場所や量を適切に調整することが必要です。また、ベイト剤を使用する際には、安全性にも充分に注意することが重要です。

まとめ

シロアリ駆除におすすめのベイト工法は、シロアリが好んで餌にする成分を含ませた毒餌を使って、シロアリが集まる場所に設置する方法です。ベイト工法は、低毒性で安全性が高く、周囲の環境への影響も少ないため、室内や室外での駆除に適しています。

ただし、施工の際には正しい設置場所と量、期間を考慮する必要があります。また、シロアリが餌を食べるまで時間がかかるため、即効性を求められる場合には不向きです。適切な施工を行い、長期的な効果を期待することが大切です。ぜひ一度ベイト工法による、シロアリ駆除を検討してみてはいかがでしょうか。

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